イングランド2部リーグ、レスターから1年半ぶりに浦和への復帰が決まった日本代表MF阿部勇樹(30)が25日、埼玉スタジアムで記者会見を行い、「またレッズでサッカーをしたいと思い戻ってきた。このクラブで何かを成し遂げるために、一から頑張りたい」と決意表明した。
浦和は2006年の初制覇以来、J1優勝を逃し続け、昨季は残留争いに絡んで15位と低迷した。巻き返しを図るクラブは阿部の復帰を強く望み、粘り強く交渉した。山道強化部長は「レッズ再建へ実績のある一流選手がどうしても必要だった。阿部選手はレッズを変えてくれる大きな力になってくれる」と絶大の信頼を寄せる。
海外挑戦からわずか1年半での浦和復帰に「悩みに悩んだ」と告白した。だが、脳裏に浮かんだのは1年半前、駒場スタジアムでレスター移籍のあいさつをした際の「また帰って来いよ」というサポーターの温かい言葉。「浦和にいた3年半で、自分はやり残したことがある。何とかしたいという思いが強くなった」と打ち明ける。
会見で阿部は「浦和で何も成し遂げていない」と繰り返した。前回の3年半で、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は制したものの、国内タイトルは一つも取れなかった。「成し遂げていない」とは、そのことを示している。「ACLは別物。国内タイトルが重要」ときっぱり言った。
「強いレッズ」復活の道は簡単ではない。阿部は自分が果たすべき役割を認識している。「07年に浦和に移籍した時、『相当な覚悟を持ってきた』と言った。今回はそれ以上の決断をして戻ってきた。全ては浦和のために頑張りたい」。決意に満ちた男が、赤いユニホームに再び袖を通す。