浦和は5日、埼玉スタジアムでファン感謝イベント「REDS Festa2012」を開催。FW原口元気(20)は集まった1万3148人のサポーターの前で、昨年12月にDF岡本拓也(19)の左肩を脱臼させ謹慎処分を受けた“事件”を謝罪した。ファンの前でけじめを付けた原口は、昨年9月以来遠ざかっているU―23日本代表へ復帰することを誓った。
どうしても直接謝りたかった。イベント内で行われた各選手からのあいさつ。ほかの選手が今季の目標や抱負を語る中、原口は「去年のことを謝らせてください」と切り出した。「自分の幼稚な行動で去年はたくさんの人に迷惑をかけてしまって、本当に申し訳ありませんでした」深々と頭を下げた。
あいさつの前のサイン会ではファンから「どんな時でも応援するから」と温かい言葉をかけられた。昨年チームの和を乱した自分を変わらず応援してくれることが何よりうれしく「今年頑張らなければ」という思いが強くなった。
昨年12月に謹慎処分を受けて以来、原口は自分を見つめ直した。幼稚だった考え方を認め「変わりたい。変わらなきゃ」と思い続けてきた。ペトロヴィッチ新監督の理想はパス重視のサッカー。練習では自分の一番の武器であるドリブルを一時封印して、チームのためにパスをつないでいる。精神的に成長した部分だ。
ファンへの生謝罪を終え「非常にすっきりしました」という原口は新たな目標を口にした。昨年9月以来選出されていないU―23代表への復帰だ。「(五輪は)あきらめていない。必ず戻ります」と言い切った。3月10日のJ1開幕へ向けしっかり準備をして、リーグで結果を出せば、おのずと五輪に手が届くという考えだ。
もちろん「言うのは簡単。本当に心を伝えるのはプレー」と現状は理解している。生まれ変わった原口が大人のプレーを見せれば、ロンドンへの道は再び開ける。
◆原口元気(はらぐち・げんき)1991年5月9日、埼玉・熊谷市生まれ。20歳。FW。浦和ユース時代の09年1月にプロ契約。今年6月にはクラブと15年1月まで契約を延長。鋭いドリブルとミドルシュートが武器。11年10月の親善試合ベトナム戦で日本代表デビュー。J1通算88試合12得点。国際Aマッチ1試合無得点。177センチ、63キロ。血液型O。独身。
◆原口の“暴行事件” 昨年12月10日の練習後、若手中心で行ったシュート練習中に岡本がふざけて、原口に至近距離からボールを当てたのをきっかけに、原口が激高。サポーター約100人の前で両選手はもみ合いになった。原口はコーチに引き離された際、倒れていた岡本の左肩に蹴りを入れ、全治3週間のけがを負わせた。クラブはけん責と1週間の謹慎処分を科した。
原口ファンに謝罪!岡本「蹴り事件」にけじめ…浦和:Jリーグ:サッカー:スポーツ報知